家づくりを行っている段階から将来の修繕を見込んだ家の長期修繕計画を立てておくことは大事なことです。忘れられがちな家の長期修繕計画を立てることについて紹介していきます。
■いざ必要になった時に慌てないために長期修繕計画を立てよう!
さて、家づくり、という意味では家が完成して引き渡しが終われば終了にはなりますが、これからもずっとその家に住むことになる施主にとっては、家とのかかわりはこれで終わりではありません。
当然新しい家でもこれから長い間住んでいくことになれば、家も傷んでくることになります。そうすると、当然家の修繕ということが必要になってきます。
家の修繕にも、ちょっとしたものから大きなものまでピンキリでありますので、いつどこを修繕するのにどれぐらい費用が必要なのか、ということをあらかじめ把握しておかなければ、いざ修繕が必要になった場合に必要なお金が無い、なんてことになってしまいます。
ですので、家づくりを行っている段階から将来の修繕を見込んだ家の長期修繕計画を立てておく必要があります。
マンションの場合は管理費などで強制的に毎月支払うことになるためあまり意識する必要はないのですが、一戸建ての場合は自分で管理しておかないと、急に大きな費用が必要になってくることがあります。
例えば、外構などの鉄部塗装でしたら5年から7年で塗り替えが必要になってきます。吹付の外壁や屋根の場合でしたら10年前後で塗り替えが必要になります。また、設備機器なども5年から15年の間で修理・交換が発生してきます。
■家の修繕は10年200万円が目安!
よく言われていることですが、修繕の為には、10年で200万円の修繕費を見込んでおいた方がいいでしょう。
とはいえ、これはあくまでも一般的な目安でしかありませんので、実際に使われている設備・材料や環境、使用頻度などで修繕が必要になる時期も金額も大きく異なってきます。
ですので、家を建てた業者と一緒にいつごろにどこにどのような修繕が必要か、ということを考えておくことで、いつごろどれぐらいの費用が必要になるかが分かり、予算の都合を立てやすくなります。
ついつい先のことですので、修繕計画は後回しにしてしまいがちですが、必要になってから慌てても遅いので、家づくりをしている段階で早めに長期修繕計画を立てるようにしておきましょうね。