ご近所問題やホームシアターの普及によって防音に対する意識というのは高まってきました。しかし、まだまだ十分考慮がされていない家の音の反響について紹介していきます。
■音を楽しむためにも適度な反響が必要!
最近は、ホームシアターの普及などによって、音に対してこだわりを持つ方というのが増えてきました。
ホームシアターなどで音を気兼ねなく楽しむために必要になってくるのはやはり防音設備です。しかし、音を楽しむためにも、もう一点気を付けておきたいのが音の反響についてです。
防音ばかりに意識がいってしまい、反響について意識をしていないと音が吸収されてしまい思うような音を聞くことができない場合があります。
音楽ホールなどをイメージしてもらうと分かりやすいのですが、やはり音を楽しむためにはある程度音の反響ということも設計の中に組み込んでおくことが必要です。
この反響具合というのは非常に難しい部分でもありますので、設計担当者と一緒に考えていった方がいいでしょう。
■生活音の反響はストレスの元...
また、音が反響しすぎる、ということについても注意が必要です。やはりフローリングの部屋などはどうしても音が反響しやすくなってしまいます。
通常は家具やカーテンがあることである程度吸音され、音の響きも気にならなくなることが多いのですが、部屋によってはカーテンも家具もあまりない場合があり、音がかなり反響してしまう、ということがあります。
楽しむための音の反響は心地よいものですが、生活音の反響は慣れるまではストレスの元にもなります。
防音を重視して外の音が聞こえないようにしたにもかかわらず、自分の家の中の音に苦しめられてしまっては防音している意味がありませんので、音の反響ということについても忘れずに検討するようにしてください。