蓄電池の導入は重要

2021年01月25日 追記・変更

太陽光発電の普及は進んでいるものの、いまいち普及が進んでいないのが蓄電池です。しかし災害時においては何よりも電気を蓄電しておくことができる蓄電池の存在は重要になります。蓄電池の今の状況や導入の意義について紹介していきます。

■蓄電池のない太陽光発電はあまり役に立たない!?

一昔前まで電力を利用するには電力会社から電気を買うしかありませんでした。

しかし太陽光発電の普及により、各家庭で電力を作り出すことができるようになりました。

ただ太陽光発電の場合作り出す電力が安定しない上に、夜は発電できないし、曇りや雨の場合発電量が著しく低下してしまいます。

そして太陽光発電の場合停電時にはそのままでは利用できず、自立運転に切り替える必要があります(※)。
※ 詳しくは「停電時の太陽光発電について」を参照してください

そして停電時が夜だったり天気が悪かったりする場合、結局本当に必要な停電時において太陽光発電がほとんど利用できないということになってしまいます。

そうならないために用意しておきたいのが、発電した電気などを蓄電しておくことができる蓄電池です。

蓄電池の場合、太陽光発電につなげて蓄電することもできれば、普通に家庭用コンセントからも蓄電することができます。

電気の使い方としても、蓄電池に取り付けられているコンセントを直接利用することもできれば、分電盤と接続して利用することもでき、色々な使い方が想定できます。

ちなみに、蓄電池自体の種類としてはニッケル水素電池や鉛蓄電池などもありますが、昔に比べて安全性が高くなったこともあり、今ではリチウムイオン電池が主流となっています。

■蓄電池の導入で経済的に大きなメリットも!

さて、蓄電池の導入は多くの意義があります。

その一つには、ハウスメーカーが推進しているスマートハウス(※)の実現にも大きくかかわってくることになります。
※ スマートハウスとはIT技術を駆使して家庭内の発電システムや電気機器を制御し、エネルギーをコントロールすることができる省エネ・エコ住宅のこと

逆に蓄電池が無ければ、もしもの際に電気が使えなくなり、スマートハウスとしてはもろさが露呈してしまう結果になります。

そして蓄電池があることでピーク時の使用電力を抑えることができるため、節電に貢献でき、脱原発の流れに沿うことができます。

オール電化にしたい」で紹介している「電化上手」や「はぴeタイム」などの電気契約にしていると、夜間の電気使用料金が安くなりますので、夜間に電気を蓄電し、電気料金の高い昼間に蓄電した電気を活用するようにすると経済的にもメリットが大きいですね。

逆に言うと通常の従量電灯制の契約のままですと、まったくメリットが出ないことになりかねませんので電気契約については注意が必要です。

ちなみに、今では定置用リチウムイオン蓄電池の購入の一部を負担する補助金もあります。但し多少手続きに手間がかかりますので、事前に手続きについて調べておいた方が良いでしょう。

このように徐々に家庭内に蓄電池を導入するための下地が整いつつあります。

これから更にどんどんメーカーが参入し、開発が進み、普及していくと思われます。

今が蓄電池を導入するベストタイミングとまでは言えませんが、少なくとも家に蓄電池があることが普通の状態になりつつありますので、蓄電池の導入も検討してみる価値はありますよ。

Author: iehome