土地を価格や広さだけで選んでしまうと、後々後悔することになります。建蔽率・容積率、高さ制限などなど土地を選ぶためのチェックポイントは非常にたくさんありますので、後悔しない土地のチェックポイントについて紹介していきます。
■土地のチェックポイントは非常に多い!
やはり、これから住む場所になる土地については、非常にこだわりを持っているという方は多いと思います。
しかし、一方で土地に関するチェックが甘いが故に、住んだ後に土地について後悔する方というのも非常に多くなっています。
一般的には、土地をチェックする際のポイントとして、ほとんどの方が価格、広さ、立地、土地の形、駅からの距離ぐらいしかチェックしていません。
人によっては、更に周辺施設をチェックする方もいますが、それだけでは正直不十分であると言わざるを得ないでしょう。
何が不十分かというと、土地のチェックとい言いつつもほとんどが立地のチェックとなってしまっており、土地自体のチェックが疎かになっているのです。
土地のチェックポイントとしては、道路の幅員や建蔽率・容積率、用途地域や高さ制限などの法的要因や、水道・下水・ガスの状況や地盤状況、更に治安状況や隣地との関係、そして水はけや災害時の危険性などについてもチェックする必要があります。
ただし地盤状況については、基本的に土地を購入後に行う地盤調査によって判明しますので、購入前の段階ではあくまでも周囲の状況を見ての推測にはなります。
そして他にも擁壁がある場合は擁壁の状況や、工事車両の搬入路など、そして隣地との関係の中でもコンクリートブロック塀の取り扱いや敷地境界線の位置についてなどチェックしておくべきポイントは多々あります。
これらは土地の契約前に宅地建物取引主任者から説明を受ける部分もありますが、売主側が把握していないこともありますし、治安状況や災害時の危険性などは自分で調べるほかありません。
■土地チェックの妥協が後悔につながる・・・
そして、これらは住むうえでは致命的な問題をはらんでおり、家づくりにおいて費用が増えたり、住んだ後の危険性にも関わってきたりということがあります。
また思うような家を建てることができないこともありますし、場合によっては建築許可が下りないということまでありえます。
良い土地を見つけてしまうと、他の人に取られないようにできるだけ早く契約したくなる気持ちというのはよく分かります。不動産業者も早く契約するようにけしかけてくる部分もありますので尚更です。
しかし、時間がないからと土地のチェックを妥協してしまうと、結果的に後悔することになるのは施主側になってしまいます。これから長い間住むことになる土地だからこそ、妥協せずに土地をチェックすることを忘れないでください。
土地はある意味縁のものです。縁のある土地であれば、多少時間をかけてチェックしても逃げていくことはありません。
ちなみに今回は土地のチェックポイントについてのみ紹介していますが、土地を選ぶ上ではやはり立地というものも非常に重要になります。
最寄駅までの距離だけではなく、最寄駅の状況がどうなのかといった駅属性や、都心に出るアクセス手段や必要時間などの生活の快適性、ゴミの分別数や学校給食の有無などといった地域の特徴、付近の治安等の安心・安全などやはり考慮すべきポイントはたくさんあります。
もちろん完璧な土地などありませんが、土地の状況も立地の状況も分かったうえで購入するのかどうかというのはのちの満足度に大きな違いとなってきますので、土地の状況だけでなく立地についても忘れずにチェックするようにしてくださいね。