日当たりの悪さはカバーできる

せっかく見つけた土地の立地が良いのに日当たりが悪いから諦める・・・、その必要はありません。日当たりの悪い家でもカバーできる工夫と、日当たりが悪いことの何が問題なのかを認識する重要性について紹介していきます。

■日当たりの悪さは工夫次第で対応可能!

せっかく立地は良いのに日当たりが悪い・・・、そんな土地をお持ちの方もいることと思います。

またはせっかく良い土地を見つけたのに日当たりが悪いから諦めようとしているという方もいるかもしれません。

駅までの距離や都心までの距離といった立地の悪さを建築でカバーすることはできませんが、日当たりの悪さでしたら設計次第でカバーすることは可能です。

もちろん、駅前立地で家の目の前は大きなマンションやビルに囲まれているなどという場合は多少我慢しなければならない部分もあるかもしれませんが、普通の住宅街における日当たりの悪さでしたらほぼほぼ工夫次第で対応可能ですよ。

日当たりをよくするためのよくある手段としては、例えば中庭があります。中庭であれば奥の部屋であっても日の光を効率的に家の中に入れることができます。

また、昼間は家のすぐ南にご近所さんの家があることで日が入ってこないが、時間帯によっては日が入ってくるという場合もあると思います。その方向に対して吹き抜け空間を作り家の奥まで日を入れるというのも一つの手段です。

他には、天窓を用意するというのも家の中に日光を入れる有効な手段になります。天窓でしたらマンションやビルに囲まれていたとしても十分日光を家の中に入れることができる場合もあります。ハイサイドライトでも同様ですね。

日当たりを明るさという意味合いだけで捉えると、他にも手段はたくさんあります。例えば北側に窓を設けることでも十分明るさを確保できます。むしろ南側の窓よりも柔らかい明かりとなり、居心地の良い空間となることもあります。

また最近では太陽光照明やライトシェルフという手段も有効活用できます。日当たりという意味合いからは多少ずれているかもしれませんが、明るさの確保の手段としては非常に有効です。

■大事なのは問題認識と問題を解決する工夫

このように、日当たりの悪さということだけでしたら設計の工夫次第で対応可能なケースというのも多いです。

もしそれでも日光が入ってこないとしても、明るさという意味合いだけでしたら先ほど紹介した太陽光照明や照明自体を工夫すれば問題ありませんし、冬の暖かさ確保という意味では断熱性を高めた家にすればそれほど問題にはなりません。

冬の暖かさをエコという観点で考えるのであれば、薪ストーブを活用してみたり屋上緑化や壁面緑化を施すというのも有効です。

また日当たりが欲しいのはリビングで寝室はそれほど必要ないというのであれば、2階リビングにすれば問題解決する場合もあります。

場合によっては日当たりが良いことで夏場暑くなりすぎるため、むしろ日光を遮ることを主眼に考えなければならないこともあるかもしれません。

そのため大事なのは、日光が入らないことは本当に問題なのかを考え、問題であれば何が問題なのかということを捉えたうえでその問題を解決する工夫を行うということが大事になってきます。

立地によっては日光だけでなく、風通しや暑さ、寒さといった自然環境には恵まれない立地もあります。しかし、工夫次第で乗り越えられることがほとんどですので、問題の根本を把握したうえで解決策を設計担当者と一緒に考えるようにしてくださいね。

日当たりの悪さはカバーできるまとめ
日当たりの悪さの対応方法●中庭を設ける
●日の入る方向に吹き抜け空間を作る
●天窓を用意する
●間接照明を多く用意する
●断熱性を高めた家にする・・・、等
Author: iehome