停電時の太陽光発電について

2021年01月26日 追記・変更

エコな家=太陽光発電と言われるぐらい太陽光発電の認知度は高くなり、東日本大震災があったからこそいざという時に備えるために導入したいという人も増えました。だからこそ気を付けたい停電時の太陽光発電の利用法について紹介していきます。

■太陽光発電は停電時動かない!?

東日本大震災の発生後、原子力発電への不安から安定的な電力供給について不安を感じている方というのは非常に多いと思います。

だからこそもしもの場合に備えて自家発電の対応を整えておこうと考えて太陽光発電の導入を検討しているという方も増えてきました。

そして最近は少し落ち着きましたが、メーカー側も今が普及の時期と見極めたからか、こぞって太陽光発電の開発に乗り出している時期がありました。

ただ、「太陽光発電を設置するメリットとは?」や「太陽光発電ってどうなの?」でも紹介している通り太陽光発電を導入するということは必ずしもメリットばかりというわけではなく、やはり相応のデメリットも存在します。

そしてデメリットの中でも特に知っておく必要がある部分としては、停電時の対応についてです。もちろん一概にデメリットと言い切れる部分でもありませんが・・・。

停電時こそ太陽光発電の活躍の場、と思われている方も多いと思いますが、実は停電時には太陽光発電はストップしてしまいます。停電時のために導入したという方もいるかもしれませんが、停電時は“ほとんど”役に立たないのです。

■停電時の1,500Wは多い?少ない?

さて、ここで“ほとんど”と言ったことは意味がありまして、全く発電しないというわけではありません。実は非常用電源が一か所だけ備え付けられており、停電時ではその非常用電源からのみ電気を利用することができます。

但し、すぐ使えるわけではなく太陽光発電を通常の電力と完全に分離させる自立運転に切り替える必要があります。切り替え方自体は必ずマニュアルに記載されているはずですのでそれほど困ることはないと思います。

そして利用できる電力は最大1,500Wまでとなっています。これはどのメーカーの太陽光発電を利用したとしても違いはなく、法律により一律で1,500Wまでと決まっています。

一応1,500Wあれば家にある家電を一つ稼働させるぐらいならほとんどの場合1,500Wに収まるかとは思います。但し条件付きです。

それは太陽光発電は安定的に1,500W以上供給で来ている場合のみです。ずっと晴れていて太陽光発電がフル稼働で来ている状態ですと問題ないですが、もし曇ったりすることで安定的な電力を供給できず、利用電力の方が超えてしまうと電気が遮断されてしまいます。

だからこそ災害時、停電時の一番無難な使い方としては携帯電話を充電したりノートパソコンを充電したりなど万が一電気が遮断されても問題ない方法で活用する方が良いでしょう。

ちなみに夜間に停電が起きてしまうとそのわずかな1,500Wの電力も利用することができません。なぜなら発電することができないからです。

現在徐々に蓄電の重要性が認識されてきて各メーカーが多様な蓄電器を開発しています。しかし、まだまだ無駄に大きすぎたり、価格がかなり高かったりということでなかなか一般家庭に普及するまでには至っていません。

太陽光発電を導入したからいざという時も安心ということにはなりません。太陽光発電は万能だと過信するのではなく、まずは何ができて何ができないのかということを知っておくことが大事です。

出来ないことが分かっていれば事前に手を打っておくことも可能ですので、太陽光発電は何が出来なくて、できないことにはどのような手段で対応するのかということが明確になってから導入を検討するようにしてくださいね。

Author: iehome