昔の家に比べると、最近では多くの方が事前に気を付けていることが多くなったため、家の中の段差というのは少なくなってきました。将来のバリアフリーということを考慮した際に気を付けておきたい段差解消のポイントについて紹介していきます。
■玄関の段差には要注意!
バリアフリー対応となった場合に真っ先に思いつくのが家の中の段差解消です。やはり年を取ってくると思いもよらないちょっとした段差ですらつまづいてしまうことがありますので、将来のことを考えて無駄な段差というのは作らないようにしておいた方がいいでしょう。
では、特にどのような部分について段差解消しておいた方がいいでしょうか?
まずやはり一番に挙げられるのが、玄関のたたきとホールの間に作られる段差でしょう。ほとんどの家では上り框となっていますので、たたきとホールの間に段差がありますが、やはりこの段差があるとつまづきやすくなります。
特に、中途半端な高さの段差だと余計につまづきやすくなります。段差が大きいと注意しやすくなることもあるのですが、それほど注意しない程度の段差の場合ですと、意識しないが故につまづいてしまうということが多々ありますので注意が必要です。
やはり可能であれば、たたきとホールの間の段差を無くし、フラットな玄関にするということも考えてみてはいかがでしょうか。
玄関がフラットですと、つまづく心配がないだけでなく、将来車いすの生活となった場合でも段差を気にする必要がありませんので、快適に過ごしやすくなるという面もあります。
■吊り戸はバリアフリーには非常に有効!
次に気を付けておきたい段差としては、やはり部屋と部屋の間にある段差です。特に、扉の敷居などは、本当にちょっとした段差にもかかわらず、転倒事故が起きやすいポイントでもありますので、段差解消しておきたいところです。
「バリアフリーには引き戸が有効」でも紹介していますが、やはり段差を無くすためには、吊り戸という選択肢を考えてみるのも一つの手段です。
吊り戸ですと、扉の為の足元のレール自体が必要ありませんので、段差自体を作る必要が無くなり、まさにバリアフリーの為の扉だと言うことができます。
高齢になればなるほど、本当に思いもよらないような少しの段差であっても躓いてしまうということがあります。そして、つまづいただけのことが、大きな事故になってしまうこともあります。
大きな事故が起きないように、事前の予防を少し考えておくだけで、高齢になってからも快適に過ごすことができるようになりますので、段差解消ということに関しても忘れずに考えておくようにしてくださいね。
家の中は段差解消しておこうまとめ |
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●玄関のたたきとホールの間に作られる上り框は、つまづきやすくなるため、フラットな玄関にすることも考えてみる ●扉の敷居を無くすために、ドアではなく引き戸、それも吊り戸という選択肢を考えてみる |