なぜ玄関がたたきとホールで分かれているのか?

2021年01月22日 追記・変更

一般的な日本の住宅においては、玄関はたたきとホールに分けられていますが、なぜ玄関ではたたきホールで分かれているのかについて紹介していきます。また、玄関を考える際に考慮しておきたい玄関の形と下駄箱についても併せて紹介していきます。

■たたきとホールの境目があるからこそ...

恐らく、普段生活している中で最も頻繁に使う家の場所と言えば玄関になるのではないでしょうか?さてその玄関ですが、一般的にはたたきとホールで分かれています。ではなぜ玄関ではたたきとホールが分かれているのでしょうか?

もちろんたたきが無ければ玄関の外に靴を置いておくことになり、雨に濡れてしまうということもあるでしょう。また、家の中では靴を脱ぐという日本の文化のこともあるでしょう。海外の住宅であれば靴のまま家の中に入りますので、あえてたたきとホールを分ける意味がありませんからね。

しかし、やはり一番は家の中と外を分ける為、ということになるのではないでしょうか。
外から帰ってきて家の中に入るときに、玄関を通って靴を脱ぐことで家の中に入ります。その切り替えを行う場所が玄関であり、靴を脱いだり履いたりするたたき部分になります。

玄関は不思議なところで、家の中でもあり、家の外でもあると言える部分です。だからこそ明確に線引きをするためにあるのがたたきとホールなのではないでしょうか。

■玄関は形や下駄箱までこだわろう!

さて、その玄関ですが、重要な点としては2点あります。
1点がたたきの形と玄関ドアの関係、そしてもう1点が下駄箱の位置になります。

まず一つ目のたたきの形と玄関ドアの関係についてですが、縦長な玄関や横長な玄関、正方形の玄関など様々な形があると思います。ただ重要なことは、たたきに下りず、裸足のままホールから玄関ドアに手が届くかどうか、という点に気を付けるようにしてください。

裸足のままホールから玄関ドアに手が届くと、配達や来客があった際でも、いちいち靴を履いて玄関を開ける必要が無くなりますので、ちょっとしたことですが日常の中での不便を感じなくて済みます。

ですので、玄関ドアは玄関の正面ではなく横側にくるように設計してみてはいかがでしょうか。

もちろん玄関自体が縦長になってしまうと結局玄関ドアに届かないということになってしまいますので、できれば横長で玄関は横側に持ってくる、ということも考慮するようにしてみてくださいね。

次に下駄箱の位置になります。下駄箱で問題になるのは、下駄箱をたたきに置くのか、ホールに置くのか、という点です。もちろんどちらも一長一短があるでしょう。

下駄箱をたたきに置くと、外から帰ってきた際にはそのまま下駄箱の中に入れることができますので、ホールが汚れることはありません。しかし外に出る際にはたたきに下りないと玄関を出すことができません。

ホール側に置いたときにはその逆で、外に出るときはたたきに下りる必要がないですが、ホールが汚れる可能性はあります。

そのため、もしスペースに余裕があるのであれば、一番いいのはホールとたたきをまたぐ形の大きめの下駄箱を用意しておくと、どちらのメリットも受けることができます。もちろんその逆もありうる話ですが...。

このように、たかが玄関と思われるかもしれませんが、プライベートとパブリックの境目であり、日常の中でもよく使うからこそ気を付けるべき点としては多くありますので、玄関をどうするのか、ということも忘れずに検討するようにしてくださいね。

なぜ玄関がたたきとホールで分かれているのか?まとめ
●玄関にたたきとホールで分かれているのは、家の中と家の外を明確に線引きするために作られている
●たたきの形と玄関ドアの関係においては、裸足のままホールから玄関ドアに手が届くように、横長の玄関で横側に玄関ドアを配置する、ということを考慮する
●下駄箱はたたき側においてもホール側においても一長一短あるため、もしスペースがあるようだとたたきとホールをまたぐ形の大きめの下駄箱を用意する方がいい

Author: iehome