スキップフロアを有効活用

2021年01月21日 追記・変更

スキップフロアとは、簡単に説明すると1.5階のことです。このスキップフロアを持つ住宅は壁を使わないことによって、家全体が分断されることなくつながっているなど特有の特徴がありますので、スキップフロアのメリット、デメリットについて紹介していきます。

■スキップフロアとは?

空間を有効活用する手段というのは色々ありますが、スキップフロアを設けることでも空間を有効活用することができます。スキップフロアとは、つまり1.5階のことで、フロアの高さを半階分ずらして各フロアをつなぐ建築方法のひとつです。

床の高さを半階分ずつずらすことで人間の視界を上手に分断して目線の高低差が生まれ、それを利用し実際の面積以上の広がりが感じられ、壁を使わずに限られたスペースを有効活用でき、動線を短縮することがスキップフロアの大きなメリットです。

何よりも壁を使わないことによって、家全体が分断されることなくつながっているため、家族の気配を常に感じることでも人気が出ています。

更に、スキップフロアは、活用次第では、スキップフロアにリビングを持ってきて、上階を吹き抜けにしてしまうことで、天井が高い、開放感のあるリビングを作り出すこともできます。

また、窓とスキップフロアの配置を考えることで、光を効果的に家の中に取り込むということもできるのが良いところです。他にも、『延べ床面積を増やすために』で紹介しているように、中2階を収納部屋として活用するという手段もあります。

■スキップフロアは施工業者が限られるなどデメリットも...

とはいえ、当然メリットばかりだというわけではありません。スキップフロアというスタイル自体が現代特有の考えでありますので、まだまだ木造住宅の場合は設計も施工も非常に困難な部分があり、全ての業者が行える、というわけではありません。

また、家の中に間仕切りの為の壁が無い―――ということは遮音ができないということですので、各フロアに音が筒抜けになってしまいます。更に、ホームエレベーターが設置しにくいなど、あまりバリアフリーには向いていないと言えるでしょう。

このように注意すべきデメリットもあるのですが、デメリットを踏まえた上でスキップフロアを活用することができれば、より一層家の中の空間を有効活用することができますよ。

スキップフロアを有効活用まとめ
メリット●スペースを有効活用することができる
●動線を短縮することができる
●家族の気配を常に感じることができる
●開放感のあるリビングを作り出すことができる
●光を効果的に家の中に取り込むことができる
●収納部屋として活用することができる
デメリット●全ての業者がスキップフロアの施工を行えるわけではない
●各フロアに音が筒抜けになってしまう
●ホームエレベーターが設置しにくい
対応策の例●各部屋の仕切りに遮音カーテンを使用する
●バリアフリーを踏まえた設計をしておき、将来的に
ワンフロアでも生活できるようにしておく等々・・・
Author: iehome