ダイニングとキッチンの関係

2021年01月21日 追記・変更

アイランド型キッチンが増えてきたからこそ忘れずに検討しておきたいのがダイニングとキッチンの関係についてです。キッチンはどのような形状を選択するのか、そしてダイニングとの関係において気を付ける部分とはどこなのかについて紹介していきます。

■キッチンは個室タイプ?オープンタイプ?

リビングの広さは?」においては、リビングとダイニングの関係について紹介していきましたが、今回はダイニングとキッチンの関係について紹介していきます。

ダイニングとキッチンの関係というのは、キッチンの形状により大きく変わってきます。特に、キッチンが個室タイプでしたらお互いが近くにあればそれほど問題ないのですが、アイランド型キッチンなどのオープンタイプのキッチンの場合は、ダイニングとの関係が非常に重要になってきます。

まず、個室タイプから考えていきますと、当然ではありますが、キッチンから料理を運ぶ際はキッチンから出てダイニングに行く必要があります。そのため、キッチンはキッチン、ダイニングはダイニングとして切り離して考えて問題ありません。

次にオープンタイプのキッチンですが、大きく分けると2タイプに分かれます。料理を受け渡しする程度のカウンターハッチが付いているだけのタイプのキッチンと、アイランド型キッチンなどのようにフルオープンタイプのキッチンです。

カウンターハッチが付いている程度のキッチンですと、あくまでもダイニングに連なったキッチンという認識で問題ないのですが、フルオープンタイプのキッチンですと、ダイニングの中にあるキッチンという認識になります。

そのため、音やにおいがダイニングに筒抜けになりますし、キッチンの整頓状況も一目瞭然となります。ここは考え次第になるのですが、頻繁に来客がある家庭ですと、常にキッチンは整理整頓しておく必要ありますので、手間がかかる部分でもあります。

■キッチンは立って作業、ダイニングは座って食事、高さが違う!?

また、キッチンとダイニングの関係において気を付けたい点として、高さという点があります。キッチンというのは基本的に立って作業を行う場所ですので、人が立っている状態に高さを揃えています。

しかし、ダイニングは通常テーブルに座っている状態を想定していますので、ダイニングテーブルと料理を受け渡しするカウンターハッチとの高さが異なってきます。

もしアイランド型キッチンにおいてダイニングテーブルとセットで組み合わせることを考えるのであれば、高さの差を解消するということも考えておかなければなりません。

キッチンの作業台自体を下げるということは料理の作業上非常に不便になりますので、キッチンの床を低くするなり、ダイニングのテーブルとイスを高くするという手段を考える必要があります。

ダイニングの中にあるキッチンという関係性を選ぶのであれば、キッチンにいる人とダイニングにいる人のコミュニケーションを取りやすいという大きなメリットもあるのですが、キッチンとダイニングの違いを上手に受け入れるということも必要になってきますので、個室タイプのキッチンを選ぶのか、オープンタイプのキッチンを選ぶのかということは十分検討するようにしてくださいね。

ダイニングとキッチンの関係まとめ
●キッチンが個室タイプだとあまり問題ないが、オープンタイプのキッチンの場合は、ダイニングとの関係が非常に重要になる
●オープンタイプのキッチンにも、カウンターハッチが付いている程度のタイプと、フルオープンタイプのキッチンがある
●フルオープンタイプのキッチンの場合は、音やにおいがダイニングに筒抜けになる上に、キッチンの整頓状況も一目瞭然となる
●キッチンというのは基本的に立って作業を行う場所であり、ダイニングは通常テーブルに座っている状態にあるため、両者の高さの違いを解消することも考える必要がある
Author: iehome