アスベストの危険について

発がん性物質として有名になったアスベスト。一時期の騒ぎが収まり、現在はあまり誰も気にしなくなってきましたが、まだまだ現在の住宅においてアスベストの危険は残されています。アスベストはどのようなものでどのような危険があるかを紹介していきます。

■アスベストはもう禁止されている!だけど...

家のなかというのは本来安全であるべきはずなのですが、実際のところ家のなかは常に安全だとは言えない部分もあります。

家のなかの危険の一つといえるのが、アスベストについてです。

まず、そもそもアスベストとは、石綿いしわたとも言われ、もともとは断熱材としてよく使われていたのですが、アスベスト自体には大きな問題があるわけではなく、除去に伴いアスベストが飛散し、吸いこむことで肺がんなどを起こす可能性が出てきてしまいます。

もちろん、現在はアスベストの使用自体禁止されていますので、新しく家を建てるにあたってアスベストが使われる心配をする必要はほとんどありません。

しかし、もし建て直しを考えているのでしたら、取り壊す予定の家においてはアスベストを使用している可能性というのは高いと言わざるをえません。それほどまでに一時期アスベストは一般家庭に普及しているのです。

■最近までアスベストを含んだ建材が使われていた...

では、なぜこれほどアスベストが一般家庭に普及するようになったのでしょうか?普及するようになった理由の一つに、アスベストの特性があります。

アスベストは非常に耐火性に優れた建材でもあります。そのため、戦後住宅を多く作るにあたって、耐火性に優れた家を建てる為にはアスベストが必須でしたので、多くの住宅においてアスベストが多く使われるようになりました。

とはいえ、元々アスベストは発がん性物質としての認識を持っていましたので、1975年にはアスベストの吹付自体は禁止されるようになりました。

しかし、アスベストが混じっている建材であるスレートやサイディングなどの使用が禁止されたのは、2004年と最近のことですので、それ以前の住宅においてはアスベストを含んだ建材が多く使われています。

よほどひどい業者でない限りは新築ではアスベストを使用することはないとはいえ、アスベストの問題が大きく出てくるのが除去時に飛散したときですので、もし建て直しを考えているのであれば、まずは自分の家にアスベストが使用されていないかどうかを確認することは必要ですよ。

アスベストの危険についてまとめ
●アスベストとは、石綿いしわたとも言われ、除去に伴いアスベストが飛散し、吸いこむことで肺がんなどを起こす可能性がある
●1975年にはアスベストの吹付自体は禁止されるようになったが、アスベストが混じっている建材であるスレートやサイディングなどの使用が禁止されたのは、2004年と最近のこと
Author: iehome