工事現場を監理し、施主としても非常に頼りになる存在である現場監督ですが、任せっきりになってしまうと思わぬ落とし穴もありますので、注意すべきポイントについて紹介していきます。
■現場監督は四六時中同じ現場を監理しているわけではない...
通常家づくりをする際には、ハウスメーカーに依頼しても、工務店に依頼しても、設計士に依頼しても、工事中は工事を監理する現場監督がいるものです。
現場監督が工事現場にいれば、何かあった際にすぐ確認することができますし、工事の状況を伝えてくれたりしますので、施主としては非常にありがたい存在だと言えるでしょう。
もちろん工事をする側としても、段取りをつけ、工事を監理する現場監督がいるからこそ現場を滞りなく進めることができます。
とはいえ、現場監督には注意しておくべき点があります。
特に、ハウスメーカーの場合が多いのですが、通常現場監督とはいえ、一つの現場にとどまって四六時中同じ現場を監理しているわけではありません。普通はいくつもの現場を掛け持ちしているため、一つの現場にとどまっている時間というのは限られているものです。
当然一つの現場にあまりに長時間居続けていてもやることはありませんので、そのこと自体は仕方がないことなのですが、ただ、数多くの現場を抱えている現場監督の場合ですと、少し気を付ける必要があります。
■現場のチェック体制は必ず確認を!
それは、数多くの現場を抱えているがゆえに、どうしても一つ一つの現場の監理がおざなりになってしまって、本来であれば早期に発見すべきである基礎のヒビなどの不具合を見過ごしてしまっている場合もあるのです。
現場監督が監理を手抜きし、不具合を見過ごしてしまうと、場合によってはそのまま放置されてしまう可能性が高くなります。
そのようなことにならないためにも、もちろん第3者チェックを置く、という手段でもいいのですが、費用の関係もありますので、施主自ら現場監督を監理する、ということが必要になります。
どれぐらいの頻度で現場に来ているのか、そして現場のチェック体制はどうなっているのか、ということは施主自らチェックするようにしてください。
現場監督にとってはいくつも抱えている現場のうちの一つでちょっとした監理の見過ごしがあった、ぐらいかもしれませんが、施主にとっては不具合というのは大事です。
そうならないためにも、現場監督は忙しいから、と割り切るのではなく、不具合が起きない体制を施主自ら作り上げるようにしてみてくださいね。