地球温暖化などからエコが叫ばれる時代ではありますが、それでも家庭内エネルギーの消費量は年々増えています。そもそも家庭内エネルギーとはどのようなもので、何のエネルギー消費量が増えているのか、そして消費量を減らすための対策について紹介していきます。
■照明・家電の使用量が増えている!?
現代の生活においては、エネルギーなしに生活することは非常に困難になりました。では、家庭用エネルギーとなった時にはどのようなものがあるのでしょうか?
家庭用エネルギーとして大きく分けると、冷房や暖房、給湯、調理、照明や家電などに分けられます。また別の分け方としては、電気やガス、灯油などという分け方もありますが、内訳を理解するためにはあまり適さない分類ですので、今回は冷房や暖房などの分類で考えていきます。
さて、この家庭用エネルギーの内訳ですが、冷房・暖房で全体の4分の1強、給湯でおよそ3分の1、調理でおよそ10分の1、照明や家電で3分の1弱となっています。冷房・暖房や給湯などは分かりますが、照明や家電で3分の1弱というのは少し意外だったのではないでしょうか?
ここ最近で最も使用量が増えているのがこの照明・家電類なのです。
考えてみれば当然なのですが、冷房や暖房などは使う時期が限られていますし、家の中にある冷暖房器具の数も限られていますので、年により多少の違いは有れど、毎年毎年必ず増えていくものではありません。省エネ機器が開発されているということもあるかもしれませんが。
しかし、照明や家電、特に家電においてですが、毎年毎年かなりの数の家電が開発されては市場に出てきています。当然改良版の場合は買い替えとなるのですが、今までに無い家電を購入した場合は新しいエネルギー消費商品が加わることとなります。
経済活動として考えると新規家電が市場に普及していくことは喜ばしいことですが、家庭用エネルギーの負荷で考えると増大していくこととなります。
一概に悪いこととは言えないのですが、それでも地球のこと、家庭の家計のことを考えていくと、ただ家庭内エネルギーが増大していくということは喜ばしいことではありません。
だからこそ家庭内で気軽にできる対策というのは取っておいた方がいいでしょう。
■スイッチをこまめに切るなどできることは実践しよう!
家庭内で気軽にできる対策としては、やはりまずはコンセントのスイッチをこまめに切る、ということが挙げられます。もちろん冷蔵庫のコンセントを抜くことはできませんし、夏場や冬場に毎回エアコンのコンセントを抜くということは難しいでしょう。
ただ、エアコンに関しては使わない季節はコンセントを抜いておくということはできます。そしてこのコンセントのスイッチをこまめに切るということで最も大きな効果を発揮するのが家電や照明です。
部屋の明かりはこまめに切る、テレビのスイッチはコンセントから抜く、ということを実践しているだけでも大きな違いとなります。小さいところからですが、毎日続けていくことで大きな違いとなって現れますのでぜひ実践するようにしましょう。
コンセントに関しては、最近では電源スイッチ付きのコンセントも出てきていますので、手間の部分でも軽減されてきたと言えるでしょう。
他にも気を付けたいのが電気ポットや炊飯器の保温状態における待機電力です。この2つの待機電力というのは意外に大きいものがありますので、使わないのであれば必ずコンセントを抜くということを心掛けるようにしましょう。
また家庭内でできる対策としては、照明をLEDにするということも十分家庭内エネルギーを削減することに貢献します。最近ではLED自体の価格もずいぶんと下がってきたので敷居も低くなりましたし、何より寿命が長いので家計としても非常に助かります。
このような対策というのは、非常に気軽にできるにもかかわらず、続けていくことで効果としては大きくなりますので、実践してみてはいかがでしょうか。何よりも無理をしない範囲で続けていくということが大事ですのでまずはできる範囲で始めてみてくださいね。
家庭用エネルギーについて知っておこうまとめ |
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●家庭用エネルギーの内訳としては、冷房・暖房で全体の4分の1強、給湯でおよそ3分の1、調理でおよそ10分の1、照明や家電で3分の1弱 ●ここ最近で最も使用量が増えているのが照明・家電類 ●家庭内で気軽にできる対策としては、照明のスイッチをこまめに切ったり、コンセントを抜いたり、LED照明を取り入れるなどがある ●特に、電気ポットや炊飯器の保温状態における待機電力には注意する |