欠陥住宅にならないために

2021年01月26日 追記・変更

絶対に欠陥住宅に住むことになるのは避けたいものです。では、いかにして、住んで数年たってから気づくことになる悲惨な欠陥住宅を避けるようにすればいいのか、欠陥住宅を防ぐための対策について契約前、工事中、完成後の時間軸ごとに紹介していきます。

■事前に手を打っているかどうかが大きな違いに...

当たってしまうと本当に悲惨なのが欠陥住宅です。

まだ住む前に欠陥住宅だということが発覚すると、まだ対処できる可能性も残されていますが、多くの場合は、住んでから何年も経過して初めて欠陥住宅であるということが発覚してきますので、その場合は対処のしようもないことが多いのが現状です。

とはいえ、よっぽど悪質な業者と契約をしていない限り、当たりものと言われるぐらい、欠陥住宅に当たってしまうのは運が左右する、と言わざるを得ないでしょう。

そう言ってしまうと、欠陥住宅に当たらないためにはどうしようもないのか、と思われてしまいそうですが、そうではありません。しかるべき対処をしていれば、欠陥住宅に当たる可能性は極力低くすることができます。もちろんそれでも100%確実に、と言い切ることはできないのですが・・・。

それでも少しでも欠陥住宅にあたらないために事前に手を打っているかどうかで後々の結果というのは大きく変わってくるものです。

では、具体的に欠陥住宅に当たらないためにどのようなことをしておく必要があるのでしょうか。

時間軸で異なってきますが、契約前、工事中、完成後に分けられます。まず契約前から考えていきましょう。

契約前の段階で大事なことは、いい加減な業者と契約をしない、ということです。

これは「業者の見極め方」でも説明していますので、細かい説明は省きますが、やはり欠陥住宅を提供する業者というのはそもそも問題ある業者の場合が多いので、しっかりと見極めて怪しい業者とは契約しない、ということが大事です。

■欠陥住宅にならないために、できることはたくさんある!

次に工事中です。工事中は、現場をしっかりと監理する、ということが大事になってきます。とはいえ、やはり施主という立場であっても、家づくりに関しては素人の方がほとんどですので、施主が現場をずっと管理していたとしても欠陥住宅かどうかを見抜くというのは非常に難しいでしょう。

ですので、ここで大事なのは、第3者のチェックを行う、ということが大事です。第3者ですので、当然契約している業者とは全く関係ない設計士に監理をお願いする必要があります。

当然その分費用としては高額になってしまいますが、第3者の目を光らせておくことで、欠陥住宅をつかむ可能性はかなり低くなります。

また、当然欠陥住宅を見抜くことは難しいですが、施主が現場に頻繁に顔を出す、ということも有効です。とはいえ、実際に工事現場を見る、というよりも、施工している大工さんや現場監督とコミュニケーションをとり、信頼関係を築く、ということが大事です。

やはり情を持つ相手に対していい加減な仕事はできませんので、良い家づくりをしてもらうためにも、現場には頻繁に足を運び、密なコミュニケーションで信頼関係を築く、ということは非常に重要な要素となってきます。

最後に、完成後ですが、当然家が完成してしまっていますので、厳密にはこの段階で欠陥住宅を防ぐ、ということはできません。しかし、何かあった場合に証拠として残っているかどうか、というのは様々な面で重要になってきます。

ですので、完成後はもちろんのこと、家に住んでからも定期的に、家中の写真をとっておき、残すようにしてください。

いつごろから家がどうなった、というのが証拠として残っているのとそうでないのとでは、いざ欠陥住宅であることが発覚して建築業者と争うことになった場合に、大きな違いとなって出てきます。ここでは本当に自分を守るために写真に残すということを実践するようにしてください。

このように、欠陥住宅を防ぐためのポイント、というのはいくつかあります。

それでも100%防ぐことができないのが欠陥住宅ではありますが、欠陥住宅に当たってしまって得することなど何一つありませんので、極力欠陥住宅に当たらないようにできることはやっておくようにしましょうね。

欠陥住宅にならないためにまとめ
●欠陥住宅にならないために事前に手を打っているかどうかで後々の結果は大きく変わる
●契約前で大事なことは、いい加減な業者と契約をしない、ということ
●工事中で大事なことは、現場をしっかりと監理する、ということ
●現場をしっかりと監理するために大事なことは第3者のチェックを行う、ということ
●施主が現場に頻繁に顔を出すことで手抜き工事を未然に防止することができる
●完成後で大事なことは、何かあった場合の証拠として家中の写真を撮っておき、残しておく
Author: iehome