建築に関わる変わった保険には、建築家のミスに対する賠償責任保険というものがあります。この建築家賠償責任保険とはどのようなものかということについて紹介していきます。
■建築家賠償責任保険も消費者保護の観点から作られた
家づくりにおいては様々な保険が存在するとして色々な保険を紹介してきましたが、今回も少し変わった保険について紹介していきたいと思います。
それは、建築家に対する賠償責任保険です。
これは、設計や監理業務のミスに起因して、建築物に損害が起きた場合や破損事故により他人の身体障害・財物損壊を行った際に、設計事務所に発生する賠償責任をカバーする保険です。設計や監理業務のミスとは、設計図書などの作成の不備や、工事施工者に対する指示の不備などがあります。
これらの保険ができた背景には、やはり消費者保護の観点があります。
■建築家賠償責任保険に加入している建築家を選ぼう!
「万が一に備えて地盤保証もつけよう」にて紹介した地盤保証と同じですが、もし建築家のミスが原因で建物に重大な欠陥ができてしまい、建築家が全てを負担することになると、体力のある会社ならまだしも体力のない会社の場合は存続の危機になります。
特に、設計事務所の場合ですと小さいところが非常に多いため、より一層重大な問題となってしまいます。そうなると、どうしてもミスを認めずに、最終的に裁判沙汰になってしまうということが増えてきてしまいました。
結果として誰にとっても得にはなりませんので、欠陥が発覚したらすぐ修復に当たれるように建築家賠償責任保険などの建築家に対する保険ができるようになりました。
とはいえ、まだ全ての設計事務所に対してこの保険が義務付けられているわけではありませんので、万が一に備えるためにも、念のため保険に加入しているかどうかは確認しておいた方がいいでしょう。